ドライブ〜♪・・・・

 土曜日。

 新○ノ島水族館に行こうとした私達・・・いや、正確には、夫と子どもは電車で行き(子どものたっての希望)、私があとから車で追いかけ、現地で合流し、帰りは車で楽チンね♪という作戦・・・・・が、それが私の不運の引き金となったのである。


(続き)

 ていうかさぁぁぁぁ、この時期の○ノ島。1○4号。混まないはずがないのよねぇぇぇぇぇ。



 でもさ、でもさ、夏休みに西日本のメイン高速を制覇した私としては、夏の1○4を走らいでか(こんな日本語あるのか?)という思いもあり、新学期始まって走行距離が極端の落ちているという欲求不満もあり、絶対車で行ってやる〜〜!との思いで、るんるんと出かけたわけさ。


 確かに、夏の1○4は混んでいた・・・でもね、かなり順調に○ノ島までは行けたのよ。ところが、駐車場があいてない。もう、50m手前くらいから、出口封鎖しているのが見えたから、とりあえず通り過ぎなくてはと、右折車線にも入らず、そのまま鎌○方面へ。


 あの道、逃げ場がないし、Uターンなんてよほどの勇気とあつかましさがないと、無理じゃん。だから、いたずらに東に向かうのは危険・・・ってのはわかっていたけれど、私の中にはある作戦が・・・・


 途中左手にある、○倉プリンスでUターンする・・・っていうフリをして(誰に対してのフリなのか・・・)、Uターンだけじゃヒンシュクだから“一人で”“ゆっくり”お茶でもするか・・っふっふっふ・・・・ともくろんでいたら、あーーーーーた。


 ないじゃない。○倉プリンス。


 行っても行ってもないじゃない!どこから入るのよ〜〜・・と思う間に、車はどんどん進んで、○倉も通り過ぎ(たようだった)、由比○浜と材○座とか稲村○崎とか(順番は問うてくれるな)、ついには、逗○だの葉○だの表示が出てくる始末。


 私の作戦では今頃、優雅に○倉プリンスでケーキとアイスティーかなんかいただきながら、「どうやって戻ろうかしら」なんて計画立てるふりして、アイスティーお替りしたりしているはずだったのに・・・私の手元には出かける時に奇跡的に購入していたミネラルウォーターが1本あるだけ・・・あーーーん、アイスティーかアイスコーヒー飲みたいよ〜、せめて冷たいお水が飲みたいよ〜な状態で、車はどんどん東へ進む。


 下手すると、これは横○賀まいっちまうぜ。逗○線なんかのっちまったら、行きたくもないのに金までとられるぜ!と冷静になったところで、思い出した。

 そうだ、逗○には確か、反対車線にデニー○があったぞ。あそこなら、反対車線からでも入りやすいような印象があったぞ(印象って・・)!そうだ!もう贅沢は言っていられない!ホテルである必要はない!冷たい水とアイスコーヒー飲ませてくれるなら(いつのまにはアイスティーはアイスコーヒーに)、ファミレスでも上等よ!おーーーーし、あそこに入るぞ!


 そう決意を固め、そのあたりにさしかかったら、あーーた。ちょうどそのあたりで、1○4って分岐してるのね・・・・でも、さすがに運転慣れしてきた私・・・その分岐にもごまかされず、ちゃんと右折でデニー○方向に入り、目指すデニー○の駐車場の入り口を・・・・・



 んんぬわい!

 入り口がない!


 いや、正確に言おう。


 入り口がないのではなく、ちゃんとファミレスとは思えないような、見覚えのある立派な入り口があるにはある。が、しか〜し!夏の土曜日、晴天の逗○。1○4号合流地点・・・・その立派な入り口の前には、ずらーーーっと信号待ちの車が並び、あの入り口をふさいでいるのよ〜〜〜!


 つっても冷静に考えれば、ちゃんと右折信号出して、車があくのを待って、すみませんねぇぇと下手に出ながら入ってしまえばその後の苦しいドライブもなかったものを・・・・あまりの渋滞と予定外の長距離運転で冷静さを欠いていた私は、

 「入れないじゃ〜ん」と、そのまま未知の道へと(ちょっと洒落)突入するのでありました。


 あとから考えたら夫の運転で何度か通った道だったんですが、自分で運転してないと見え方が全然違うのよねぇぇぇ。もう、どこ走ってんだかわけもわからず、しかも、細くて曲がっている生活道路っぽい道だし、「おいおい、私はどこに連れて行かれるんだよ」と、不安になり始めたとき、目の前に分岐が・・・・



 これが運命の分かれ道か?


 道なりに進むか、思い切って左に行ってみるか・・・じっくり考えているヒマなぞない。後ろには、早そうな外車が続いている・・・えええい、ままよ、左行くぜ!



 と、左折して進むと、なんと1○4号にぶつかったじゃぁぁぁあぁぁりませんか!


 おおおおおおおおおおおおおおお!あたしゃ天才か!すごい、もどったぞ!しかも、これは反対車線だから、このまま行けば、あと一時間くらいで愛する夫や子どもと再会が・・・うううう、思えば長い道のりだった・・・・私の短い運転暦の中でも、稀に見る苦しいドライブだったわ〜・・・と思いながら、ずんずん進むと、なんか様子がおかしい。


 あの距離で(あくまでも感覚)1○4を戻ると、そろそろ左手に海が見えてきてもおかしくないはずなのに、景色はどんどん内陸っぽくなり、しかも、しかもしかも!前方を走っているバスには「○子駅前」の表示が・・・・これは、ぜぇぇぇったいにおかしい!


 そう、あたしは、本来左折すべき道を直進することにより、ぜ〜んぜん違う方向へ走っていたんですねぇぇえぇ。がはははは(第一の大間違い)


 だいたい駅前の道って、商店街があって、車もだけど人も自転車も多くて、しかもバスもあって、たまにトラックなんかもいて、非常に走りにくいのよね。さらには、生まれて初めてくる「○子駅前」・・・・・そのとき、「このバスについていったら絶対どつぼにはまる・・」と私の本能の声が頭をかすめ、バスが右折するのを見てすかさず左折する私・・・・幸い、ちょーーーーー渋滞していて全然進まないので、ちらちらと地図を確認し、私の判断が間違っていなかったことが判明。
 しかも、このまま行けば、ちょっと迂回するが1○4号に戻ることもできる。


 すごいぞ私!
 迫りくる困難を、自力で乗り切っているじゃないか!(ていうかここまで迷ってれば、乗り切っているとかいえないっていう話も・・)


 左折する交差点の名前と一つ手前の交差点の名前を確認し、意気揚々とハンドルを握り、どんどん進むと、行く手には踏切が・・・・え?踏み切り?(第二の大間違い)



 おかしい。地図上では踏み切りなんぞ、あるはずがない。ていうか、これ踏み切っちゃったら、本当に山ん中行っちゃうんじゃない???対向二車線の狭い道。脇に入る道もなく、ちょっと停めたり方向転換できるような空き地も空間もない。ていうか、方向転換しても反対車線に出られるるような余裕はない狭い狭い道・・・そして、狭い狭い踏み切りへ・・・


 幸運なことに(幸運って・・)またまたこの道も渋滞しているので、いったいどこで間違えてしまったのか地図で確認すると、どーーーも、駅前で自分が入っていたと思っていた道が、その道に並行するように通っている道で、その道が私が思い込んでいた道と「ここを直進」と思っていた交差点で微妙に交わっていて、「直進」と思ったところでは「左折」すべきだったことが判明。


 「な〜んだ、あそこ左折だったのか〜♪」


と、判明したことを喜んでいる場合じゃない。


 これ以上、○ノ島から離れないように(既にそういう域を超えているが)、軌道修正しなくてはならない。踏切が閉じている間に、またまた地図をチェックし、軌道修正の目処を立て、「なぁぁんだ、道ってつながっているからねぇぇぇ♪」とちょっとルンルン気分に戻った私。


 途中、パン屋がやっているかふぇ&レストランを見つけ、「Uターンしたら、ここでおちゃしていこう。きっとパンとサラダかなんかの軽いセットがあるはずよん。もう、2時間近く運転しっぱなしだもんね。小腹もすいたし、パン屋のパンだから、美味しいはずよ〜。アイスコーヒーも飲めるわねぇぇ♪」と、プチ作戦を練りながら、いざ、目指すUターン地点「西○逗○ハイランド店(正式名称不明)」へ!


 逗○ハイランドってのは、○武があのあたりの山を切り崩して開発した新興住宅地らしく、ぐいんと右折すると、綺麗にそろった並木道がどんどん登って天まで届け・・・ていう感じ。で、目指す西○は、どっかから左折するとあるはずなんだが、その地点がわからない・・・どんどん走っているうちに道は下りはじめ、どう考えても、こんなに遠くにあるはずがない・・・「こりゃまずい」(気づくの遅すぎ)と思い、「四角くまわってもとの道にもどるぞ作戦」を敢行すべく、意を決して住宅街に突入・・・ていうか、早いとこそれやれよ!って感じですが、ただでさえ迷って少々不安なところに、知らない住宅地で、路駐したり、どうなってんだかわからない住宅地に入ったりするのって、すんごい敷居が高かったんですの。


 ま、そんなわけで、無事元の道に戻り、目指すT字路を左折したら、あのパン屋が・・・絶対あそこで途中下車して休憩するんだ〜♪とほくそえむ私の目に、右折する車の列・・・・


 右折?



 そう、確かにあの道は右左折できる道。がしかし、地図上ではあの道を右折すると、幹線道路はまもなく消え去ることに・・・・いや、その先に、直角曲がりって感じの踏切があるこたぁぁぁあるが、そこに突入する勇気は今のあたしには・・・・・と、疲れた頭をフル回転させ、渋滞をいいことにさらに地図で確認すると、その踏切を渡り、続くトンネルを入って左折すると、なんと、あの1○4に合流する道があるではないですか!


 おおおおお、ここでジモティーの動きを注意してみることができる私は、やはり天才だ。あれを右折し、どうなってんだかわからないけど、直角踏切を渡り、トンネル越えて左折だ!・・・が、しかし。左折するとあのパン屋での優雅なひとときは失われてしまうのか!
どうする>私。


 うぬぬぬぬぬぬ・・・・いや、一刻も早く夫と子どものもとに行くためには(ていうか、もう全然目的かわってきてるし)、自分の休憩のためにこれ以上遠回りするなど、許されるはずもない・・・そうだ、私は母であり妻なのだ!待ってろ、夫と子ども〜!


 と、うおおおおお!てな感じで意を決して(この日何度目か)右折し、直角踏切へ。この踏み切りの過酷さは結構なもんだったが、それまで未知の道を走り回ってきた私にとっては屁でもない。離合するのがやっとの険しい踏切を渡り、すぐに右折・・・うううう、わかりにくいぜ・・ここか?よし、曲がるぞ・・・おおおおおお、前方にトンネルが〜!


 これを超えて左折すれば私は1○4へ・・・と思っている間に、次のトンネルが・・・


 え?次のトンネル?


 そうですねぇぇえ。曲がるべき左への道があまりに狭くて勢いよく通りすぎてしまった私は、さらに内陸へと車を進めることになったのであります。(第三の大間違い・・いや、大失敗)


 その後、その道は私にとってもメジャーな場所につながっていて、ほどなく復旧することができ、無事、夫と子どもの待つ、新○ノ島水族館にたどり着くことができたのですが、出発から既に3時間を超過。水族館で合流することはなく、水族館前で二人を拾い、タクシーの運ちゃんよろしく地元まで戻ってきたのであります。
 心底くたびれた私が夕飯の買い物や支度なぞできるはずもなく、近所のファミレスで夕飯を取った次第です。

 
 その際、ドリンクバーを注文し、注文とった店員さんが立ち去るや否や、アイスコーヒーを取りに行ったのは言うまでもございません。しかも、いつもはご飯を頼むところを、パンを頼んだのも言うまでもございません。


 夫に言わせれば、臨機応変に判断して適切な場所に停めるってことができてないんだねぇぇとのこと。ま、確かにね。迷惑にならない程度に、どこでもいいからとまって、きちんと地図を確認するとか、方向転換するとかすればいいんでしょうけどね・・・ちょっと楽しかったんだも〜ん。


 途中何度も「ナビが欲しい・・・ナビが欲しい・・・ナビが・・・」って思いましたが、そういう問題でもないんですかね?
 夏の2000キロドライブより過酷な旅でございました。


 長々おつきあいくださりありがとうございます。

 

 ちなみに、このドライブ中のBGMはこれ。

海のYeah!!

海のYeah!!

 やっぱ湘南走るんだったらサザンでしょう・・・って、わかりやす〜〜。


 帰りの1○4。チョーーーーーー渋滞してたし、夕方西に向かっているからチョーーーまぶしいし、途中から車にあった夫のサングラスをかけ、カーステのボリュームをガンガンに上げ、少し窓をあけてすんごい疲れて不機嫌な顔をして乗ってたら、ふと視線をそらした先の対向車の黒い車の兄ちゃんが目をそらしました。そんなに柄悪かった?がはは



(ちなみに、例の○倉プリンスは、上り車線の途中、七里○浜高校すぎてすぐ、本当にすぐのところに、江○電を超える踏切へ登る道<わかりにく〜>があり、そこを登っていくようでした。普通にT字路って思い込んでいた私が浅はかでございました。今度行ってみます。)