映画を観るときの諸注意

 
 あんな感じで映画を観て、映画も面白かったけど、映画を観ている私はもっと面白かった。
 わはははは



 (続き)

 
 まずは、何故映画を観に行くことにしたかって言うと、ここんとこ、なぁあんか気持ちが晴れないことが続き・・・・いや、そういう出来事が続いたっていうよりは、私の気持ちがどんより傾向が続いていたんですけどね。たぶんいろいろ怒っているからだと思うんだけど、ともかくそんな感じで、今朝もなぁぁんか家事もする気が起きず、これはストレス解消に何かせねばって考えて、そうだ、映画はどうだ!ってことでネットで時間を調べたわけさ。そうしたら丁度いい感じの時間のがあったので、あわててとりあえずは化粧をし、化粧していたら、なんか妙に厚化粧になり、一瞬考えた後全部はいで(はぐって・・・)、顔洗って、また化粧をしなおし、そうしている間に、洗濯が終わり、干したいのに化粧が終わらず、あわてて化粧して、あわてて洗濯物干して、そうしたらあまり時間がなくなっていて、急いで車に行って、財布を調べたら、映画館の会員証がなく、一瞬躊躇したが、また家に戻って会員証を取り、車に戻ってスタートしたのが、10:25。上映は10:35から・・・・


 ひーーーと思ったが、映画の始めには宣伝がある。それが最低10分はあるはずだから、あと20分。車で映画館まで5分あればいけるはずだから、楽勝・・・・って思ったけど、実は私はそこまでの時間を正確に測ったことなどなかった。駐車場の入り口に着いたら、既に10:35だった。


 しかも、開店直後のショッピングモールの駐車場入り口は混んでいて、いつもなら私だけ状態のはずが、発券のところで5台分くらい待ちました。がーーーーーー!早くしろ〜〜!



 で、いつも停めている場所に、いつになく急ぎ気味で行き、流石にその場所は運転にいまだあまり自信のない私が止めるだけのことはあって、その時間帯はがらがら空き空きで、やりたい放題運転でも全然問題なさそうだったので、普通は四角くまわるところを、ぎゅーーんとヘアピン状態でしかもノーブレーキで周り、いつもの百分の一位の時間で停めました。やればできるんじゃん>私。


 で、自販機で飲み物買い、映画館に直行し、チケット買い、「もう始まってますが、13分間は予告ですので・・・・まだ大丈夫ですね」とお姉さんが教えてくれたので、小走りに売店にいって、一人映画の時には欠かせない、でも今日はちょっとあきらめていた、ホットドッグをうきうきと買い、チケットも駐車券も席についてからしまおうと、両手ふさがりの状態で、指定された上映室(?)目指して走る私。ちょっとかっちょ悪い姿ではあるけれど、間に合わなかったらやだもんね。


 懐中電灯持ったお姉さんがついてきてくれ、「暗いですからお足元お気をつけになって・・・」と言ってくれた雰囲気がとてもよくて嬉しかったけど「子どもじゃないから大丈夫よ〜」って思って中に入ったら、ホントに暗かった。真っ暗だった。おねえさ〜ん、なんで中までついて来てくれないんだよ〜!



 時々フラッシュのように明るくなるので、その一瞬で空席を確認し、でも、本当に空席がどうかよくわからないまま、席についたら、無事空席で、でも、万一隣に誰かいてもわからないくらい暗いので、「こんなに空席ばっかなのに、わざわざ隣に座ったら変な奴だと思われる・・・」と心配したが、次のフラッシュ状態で確かめたら、おかげさまで横一列誰もいず、安心して隣席に荷物を置いた。


 ・・・が、今日はハンドバック一つで来たため、椅子の座面を安定させるほどの重さがなく、バッグを置いても、ぐわ〜んと座面が上がってくる。


 いや、いいんだけどね。



 上着を脱ぎたかったのよ。だから、手を空けたかったのよ。でもほら、私、さっきホットドッグ買ってるじゃん。ホットドッグさ、紙のお皿みたいのに入っていて、不安定なとこにおくとポロリの可能性大きいわけよ。


 がーーーん。


 片手に、チケットと駐車券を持ち、もう片方の腕にはハンドバッグをかけ、手にはホットドッグを掲げるように持って、暖房が効いた映画館でダウンを着て、少し汗ばみながら映画の予告を見る40女・・・・・かっちょわる〜。しかも、ダウンの下の左脇には、持ち込み禁止をとがめられぬよう、隠し持ったペットボトルのコーラが・・・・・かっちょわるさの二乗。


 で、しょうがないので、ゆっくり隣の座面をおろし、右足をあげていき、右隣の座席の端っこに右足をかけ、しっかり下ろして、背もたれ側にバッグをおいて、少し座面をおろした状態でキープ作戦に出た私・・・・・


 が!


 だから、ハンドバッグは座面安定させるには軽いのよ。しかも、今日に限って小ぶりだから、ストッパーにもなりゃぁせん。


 泣きそうになりながら、とりあえずコーラをカップホルダーに置き、駐車券とチケットの半券をダウンのポケットにいれ、ハンドバッグをどうにか右の空席の座面の前側(閉じていると上になっているところ)に安定させ、ホットドッグを一つ向こうの席の肘おきにおいて、ポケットからチケット出して、バッグにおさめ、はぁ〜〜〜って感じでダウンを脱ぎました。


 あーーーー、これでゆっくりできる〜・・・・はずだったが、私の喜劇はこれでは終わらない。




 体温調整もでき、さぁこれでゆっくりホットドッグ食べながら観られるわ♪・・・・って思ったら、昔の悪夢が・・・・・



 そう、忘れもしない、あれは、ほらなんだっけ、ブッシュを非難する映画。なんだっけ?あれ見た時の悪夢再来よ。



 ホットドッグにはケチャップとマスタードがついていて、それって、小さいビニールに入っているのよね。で、端っこ切って、ぴゅーーーってかけるのよね。



 なんかさ、妙に暗かったのよ、今日の映画館。ちょうど其のとき、ファンタジー系苦手な私にしては珍しく是非観てみたい「ナルニア国物語」の予告をやってたんだけどさ、な〜んか暗いのよ。


 暗闇で、ケチャップぴゅーーーは、結構勇気いりますですよ。


 前回は、暗くないけど、字幕から目が離せない状態で、ある意味目隠し状態だったわけで、その状況下でどうやってケチャップぴゅーーをやるかっていうのが課題だったけど、今回は予告(まだ予告だったのよ)だから観なくてもダメージはほとんどないけど、なぁんか暗くて、物理的に本当に目隠し状態っていう・・・そんなにまでしてケチャップぴゅーーーをしなきゃいいんだろうけど、何を隠そう、私結構なケチャップ好き。ホットドッグにケチャップかけないなんて、お茶漬けにお茶かけないようなもんだって思っているので、どんな状態でもケチャップぴゅーーーは必須なのよ。


 しょうがないから、またフラッシュ状態の時を狙って、ホットドッグの場所を確認し、一気にケチャップをぴゅーーーーっとかけました。



 こうして無事、ケチャップがついたホットドッグにありつける〜♪といったところで、ナルニア国の予告も終わり、諸注意系の広告(?)が始まったら、今度は結構明るくて、「なぁぁんだちょっと待てばよかったわ」と思いながら、ホットドッグにかぶりついた私・・・・・
















こりっ



 こりっ・・・て?

 
 そこのホットドッグのソーセージって、皮が硬いのよ。

 「盗聴、盗撮防止」のための広告が流れていたんだけど、みょーーーに静かな場面が多くて、しーーーんとした中で私がソーセージをかじる音が・・・・



こりっ・・・って。



 たぶん、自分で思うほど響いちゃいなんだろうけど、一度気にすると、気になってしかたない。


 それでも三回くらいは こりっ をやったのだが、今にも前に座っている熟年のご夫婦が振り返ってにらんできそうで気ガ気じゃない。


 いてもたってもいられず、大きい音がしたときにだけかぶりつこうと思い、タイミングを見計らって、かぶりつく私。



 が、さっきのフラッシュ同様、でかい音が一瞬しか流れず、しかも、その後には無音という状態が続き、「チャ〜ンス」と思ってかぶりつくと、こりっ が終わらないうちに、しーーーーんとした状態になるので、ソーセージに半分くらい歯が食い込んだ状態で、止まっている私・・・・・映画館で大口あけてホットドッグにかぶりついた状態で止まっている40女・・・・しかもさっきのナルニアの時には、やたらと暗かったくせに、今回は妙に明るい場面が多く、ホットドッグにかぶりついたままの私の姿は自分でもわかるくらいに明るく照らされていたのでありました。なんでだよ〜〜。


 誰も私なんか観てないだろうけどさ。いや〜、参りましたです。


 皆さん、一人で映画を見る時には、


・隣の座面を安定させるに十分な重さの荷物を持つ。
・暖房の季節、上着はあらかじめ脱いでおく。
・チケットや駐車券はすぐにバッグなりにしまう。
・音の出る食べ物は買わない。
・不安定な入れ物に入った食べ物は買わない。
・ケチャップをかけなければならない食べ物は買わない。
・もっというならホットドッグは買わない。
・あわてて行動せず、明るい場面が多い予告なりが始まるまでその場を動かない。
・ていうか、予告が始まる前に席につく。


などのことに気をつけることで、快適に鑑賞することができましょう。



つーーか、ぎりぎりに駆け込まないよう、時間には余裕をもって行動しましょう。あと、なんとしてでも何か食べようって思わないことですね。はい。