不審車


 そう、昨日、国道沿いの某ファミレスの周囲を、何周もしていたのは私です。



(続き)

 
 だってさぁぁぁ、お稽古事(何をしているかを言うと、「お稽古事」って感じじゃない)の後、稽古仲間とお昼を食べようと、某ファミレスで待ち合わせ。


 その店、国道沿いの角にあるのに、私が見る時はいつもがらがらで、そろそろやばいんじゃないか・・・って思っていたので、ちょうどランチタイムだったにも関わらず、車は駐車場に入れられると思い込んで・・・・というか、思い込むほど意識することもなく、当然普通に停められると思っていったら、あーーーた。
 

「なんで?」っていうくらい、混んでました。


 それは、私にとっては、コーヒー飲みたくて喫茶店に入ったらコーヒーがなかった位の衝撃。「え?あるでしょ、普通」っていう感じ。


 で、道から見たら、なんとなくいっぱいに見えたけど、喫茶店にコーヒーがないわけないと思っているのと同じ様に、その店の駐車場が満車になるなんてありえないと思っている私は、店舗下のピロティーの駐車場につっこみました。


 が、



 やはし、一つも空いてない・・・・



 「えええええええええええええええええええええ」って思ったけど、どうすることもできず、困っていると、柱に「第2駐車場」の文字が・・・・見ると、ちょっと遠いけど、ま、路駐よりはいいでしょってことで、狭い駐車場内をそろそろと動き、入ってきたところとは90度の角度をなす別の出口に行き、歩道上で車の途切れるのを待つという、たいへん居心地の悪い時間を過ごし、信号待ちをして、やっと第駐車場へ・・・・・


 行ったら、また満車よ!


 おーーーーい。なんなんだよ。なんで今日に限ってこんな煮込んでるんだよ・・・・こんなに、混んでるんだよですね。


 しかもしかもしかも!


 喫茶店にコーヒーがないわけないと同等の店で、第2駐車場まで満車なんてありえないと思っているので、よく見ずに、歩道を越えた先にある第2駐車場めがけて左折しかけたら、あーーーーーーーた。


 なんと、第2駐車場まで満車じゃないっすか!!!!!!


 そこは、国道一桁線。でも、あたしのティーダは、1/3くらい歩道に乗り上げている。一瞬、このまま左折しきって、駐車場に入り、中で方向転換して出てくるか・・・・と思ったが、その駐車場狭いのよ。たぶん、一旦入ったら、転回するには自動車部状態よ。要するに、10cmずつ位移動しつつの、切り返し地獄・・・・・それで360度展開する自動車部の練習風景を見た時には、私は免許取れないなって思ったもんです。


 さらには、その駐車場、なんていうの、ほらバーが降りていて、駐車券とって入る奴よ。


 あれってさ、入って満車で停めるとこなかったら、ただで出てこられるの?でも、百万回切り返ししてたら、絶対時間超過しそうだし・・・停めてないのにお金とられるのってイヤだし、第一、満車だったら、そのバーの前でじっと待つことになるよね?歩道上にお尻を突き出して、「なんだよ、邪魔だよ。車で来んな!」とか言われながら、居心地悪い時間を過ごすのは耐えられない・・・・第一おなか空いてるし・・・・というわけで、5秒くらい考えて、そのまま進んで左折左折で戻ろうとしたけど、ほら、1/3左折状態でしょ。前にはそんなに余裕ないし・・・・・

 これで前進するためには、一瞬バックしなきゃならんのよ。


 国道一桁線でバックするってどうよ。めちゃめちゃ顰蹙よ。おおお、ヒンシュクって、こう書くのか。ていうか、危ないよ。怖いよ。まずいよ。夫が同乗してたら、絶対「あほか」って怒られるよ。


 でも、どうしようもないことも確か。


 見ると、後ろの信号は赤。
 なので、車も切れている。
 広い2車線空きまくり。


 いけないことだと思うよ。でもさ・・・・神様許して!と言いながら、思いっきりバックして、何事もなかったかのように西に進み、左折して路地に入り、また左折して信号を待ち、直進して路地に入り、またほそーーーい道に左折で入り、やっと戻った国道沿い。そして、また駐車場に戻ったけど、全然空いてない様子。

 
 友人達は待ってるし、車停められないから今日は帰るとは言えず・・・だって、私が誘ったんだもん。がはは
 で、しょうがないので、生まれて初めての路駐を決行。


 また、緊張しているのか上手く寄せて停められたのよ。こんだけ寄ってたら、100点だななんて思いつつ、こういうときに限って駐禁取られたりするんだよなと思いつつ、でも、パパっと食べて出てくればいいやと、自分に言い聞かせ店に入り、同席の友人に、路駐の件を話したら、あーーーーた(何度目だ)。


 私はね、免許とって2年くらいしか経ってないし、もともとそういうチンケな違反とかって嫌いだし、迷惑だから、路駐とか、あとなんだろ、なんかそういうチンケなずるをしない主義なのよ。でもさ、運転歴長い人とか、主婦とかっていい加減で、けっこうそういうの平気だったりするじゃない。だからね、私みたいに堅物っぽく違反しないようにしているのって、「うざい」って思われるかしら?って思っている部分もあり、きっとそういう反応だと思ったら、今日の二人は違ったわね。よく考えたら1人は警察官の奥さんだった。そりゃぁぁ見逃すわけにはいかんわね。


 で、やはり、路駐はまずいということになり、女性のグループが会計しているのを見て、「あの人たちが出たら、車いれられるんじゃない?」と言ってくれたわけよ。
 
  
 私としてはとてもありがたいことだったわよ。ほんと。


 ホントは私とて車気になってたし、かえりたいくらいだったんだけど、でも、面倒くさい奴だって思われてもいやだわって思ったし、さっきも書いたけど私が誘ってるし、苦肉の策で路駐したわけで、それをそのままにされてたら、気ガ気でないお食事タイムだったと思うし・・・・で、注文するものだけ決めて、頼んでもらうことにして、急いで車に戻り、少しバックしようと思ったら、そういうときに限って、来るのよね>車。

 一周してくれば戻れるけど、その間に他の車に入られたらどうしよう・・・なんて思ったけど、なんかどんどん車来るし、しょうがないので、前に進んで、また左折で路地に入り、細いところをまた左折して・・・ってのをやって、一周して戻ってきました。


 そしたら、案の上また満車で、げげげって思って絶望の淵をさまよいそうな気持ちになりかけたとき、さっきとは違うおばさんの集団が・・・・「おおおおおおお、ラッキー」って思ったけど、そのおばさん達、店の階段の下でだべっていて、全然動こうとしない。

 

 「自転車か?車か?まさか徒歩?なんでもいいから、早く動いてくれよ。決心できないじゃんかよ」


と、思った瞬間、1人のロングスカートおばさんの手に車のキーが・・・・


おおおおおおおおおおおおお


 天は私を見放さなかった!


 その時には私の後ろに2台ほどつながってたし、流石のおばさんも事態を察したらしく、走って車に乗り込んで、無事一台空きましたとさ。


 あーーーーーーーーーーーーーーー、疲れた。


 久々に車で冒険した気分です。あのファミレスなら、どんな状態でもいける自信がつきました。