流れに任せるか


 よかったねぇ。幸吉丸。



 正直絶望的と思っていたので、人事ながら妙に嬉しい。72時間漂流したとの話だが、人間て強いねと思う。相当なストレスだったろうに、穏やかに話す船長と乗組員の方のインタビューを見ると、長い修行をした禅僧みたいに見える。遭難がそうさせたのか、それとも漁師さんて、大自然なんていう陳腐な言葉じゃ全然表現しきれないようなすごい自然が相手の仕事だから、そういう気分になるのかね。


 いずれにしろ、ああいう人を見ると、あたしもまだまだねと思う。人の一挙手一投足にぴりぴり反応して、頭に来ただの、許さんだの、あーーーー、青い青い。青いっていうか、ちっせぇ奴だと思うわけよ。太平洋沖でマグロでも獲ってみろ!>あたし。みたいな。何もそこまでせんでも・・・っていう声も聞こえるが・・・そういう気分でやればなんでもできそうな気がしてしまうってのも極端か。



 今の状況ももっと達観してみれば、なーーんてことないんじゃねぇの〜・・・・って思ってみる。




















 たいしたことないことはなんとなくわかるが、だからどうするってのは思いつかなかった。(なんちゅう経過報告)





 ま、なるようにしかならねぇな。あまり考えるのはよそう。マグロだって、いつもいるわけじゃないんじゃないかと思うし・・・って例えに無理があるかしら。そのうち、びっくりするような救助船が来るはず。びっくりするような救助船ってなんだろう。