うしろめたくない理由

okami092007-11-05



 例えば、グラタンを作るとき、市販のホワイトソースを使うと、「ホワイトそーすくらい作れよ>自分」と後ろめたい気分になる。単に手を抜いてるっていうことだけじゃなく、一時期ほどではないにしろ、自分で作ったら絶対入らない調味料とか、添加物も若干入っていたりするだろうし、素材がちゃんとわからないのに、とりあえず簡単だからっていう理由で使ってしまうから、なんか家族に悪いもん食べさせているようで後ろめたいのである。美味しけりゃいいんじゃね・・・と割り切れないところがあるわけね。


 が、



 今回、お菓子作りが苦手なあたしが作ったアップルパイ。


 りんごが大量にあまっていたが、とうてい美味しい状態で食べきれるはずもなく、放置してそのまま廃棄するのはバチがあたりそうだし、どうしようと思って、急に思い立ったアップルパイ。料理もそこそこできるし、お裁縫も腕を上げているあたしであるが、お菓子作りはいまいちなのよ。なのに思い立ったアップルパイ。当然パイ生地を作るなんてことするはずもなく、冷凍パイシート使用。さらには、カスタードクリームも、なんと牛乳混ぜてぐるぐるするだけのを用意していたのよねぇぇこれが。



 できあがったパイは、見かけはどうでもなかなか美味しく、雲ちゃんにも大好評・・・・・そう、ここポイント。



 アップルパイ。洋菓子。しかも、カスタードクリーム入り。卵アレルギーの雲ちゃんは、市販のこの類のお菓子は食べられません。が、このアップルパイは、アップルパイなのに、一切卵を使ってなくて安心して食べられるのよ!


 さらにすごいのは、たぶん卵を使わずにカスタードクリームを一般家庭で作るって無理だよね。


 上記の理屈からいうと、市販の混ぜるだけ的材料は、このような場合にも後ろめたさの理由になるわけであるが、自分では到底作れない、卵なしのカスタードクリームであれば、もう全然後ろめたくない。だって、卵なしのカスタードクリームって作れないでしょ。ってことは、あの混ぜるだけを使わなければ、雲ちゃんはカスタードクリームを食べられないでしょ。もちろん、卵使ってないんだから正式にはカスタードクリームじゃないけど、カスタードクリーム食いまくっているあたしが食べても「お、これはカスタードクリームじゃん♪」って思ったもん。


 さらには、アップルパイを一口食べた雲ちゃん。



「カスタードクリームってこんな味なんだ〜♪」


と・・・・・・


 もう、なきそうでしたわ>あたし。


 そうそんな味なんだよ。本物はもうちょっと美味しいけどこれだって十分に美味しいよ・・・と言葉には出しませんでしたが、混ぜるだけカスタードクリームに感謝しまくった瞬間でした。



 こういう目的でなら、こういう材料使っても全然うしろめたくありません!


 がんがん使うぞ!混ぜるだけカスタードクリーム。




 卵使わないカスタードクリームの作り方ご存知の方。ご存知でも今は教えないで!がははっは


 溶き卵ぬれないからつやもないし、もともとへたくそだから、見かけはいまいちだけど、これ結構美味しいのよ。そうそう、雲ちゃんは、唯一あたしが本当に作ったフィリングを「りんごの角煮もうまい!」といってパクパク食べてくれました。りんごの角煮って・・・・わはは。