昨日の夢2


 部活の衣装の生地を事務所に届けるために、事務所のあるマンションへ。現実とは全然違う、超おしゃれなマンションの一室が事務所になっている。



 そのマンション、マンションなのだが、廊下は古木の板張り(それも北欧とかにありそうな幅30センチくらいありそうな古木を使った立派な板張りの)で、壁が漆喰塗りで、古い民家っぽいのだが、ドアが1.2mくらい幅があり、しかも赤の革張りで、その横がでかいガラス張りになっており、ステンレスの枠がついているんだが、そのミスマッチがみょーーーにかっこいい。「先生いいとこみつけたな」と思いながら、マンションに入る。


 でもそのマンション、練習場所と離れているので、そこに行くにはわざわざって感じでかなり遠回りをしなくてはいけない。他にもたくさん用事があるのに、車でそこまで回り、誰もいない事務所に鍵をあけて入り、生地を置いて帰りながら、「こんなことしてる場合か」みたいなことを思っていたら、入り口でばったり某先生に。「あら、おかみちゃん♪お茶でものんでく?」と声をかけられるが、「すみません。急いでるんです」と丁重にお断りし、板張りの廊下に出て、「わるかったかな〜」なんて思っていると、マンションの玄関ホール(そこも北欧風古木仕立ての落ち着いた雰囲気)に部活の先生や仲間たちがたむろしている。なぜか「みつかったらやばい」と思った私は、皆がいる方とはぎゃくの出口に向かう。

 
 

 北欧風(これ勝手に言ってますから)高級廊下の角を曲がると、小さな庭みたいなところに出て、その脇に、純日本家屋っていう感じのしつらえの部屋が。鈴木清順の映画に出てきそうな雰囲気・・って鈴木清順の映画ってあまりみたことないが・・・


 8畳から20畳ちかい和室が三つつながっており、それが全てその庭に面している。白木のすがすがしい感じではなく、全ての柱や梁が漆で塗られており、おいてある家具も重厚な感じで黒っぽく、どっちかっていうと冬のイメージの部屋。でも、上品な感じとなんともいえない凛とした雰囲気とでもいうか、そういうよい緊張感を感じる部屋。三つの部屋はこれまた高級そうなふすまで仕切られ、周囲はぐるっと廊下がつながり、その外側に漆塗りっぽい縁側がついている。廊下と部屋の仕切りは障子なのだが、この障子の枠も漆塗り。雪見障子がついていて、少しワインがかった漆の黒と、白い障子紙が本当に美しい。ともかく高級感バリバリのしつらえ。外との仕切りには窓があるはずだが、夢なのでそこは覚えてない。


 私が出たのは、どうも、その部屋についている庭らしい。障子は全て開け放たれ、庭から中が丸見えになっている。生活している様子がそのままって感じの部屋なので、あまり見ちゃいけないと思いながらも、その造りの素晴らしさに、ちらちらと横目で見ながら庭を歩いている私。


 一番手前の部屋は寝室に使っているらしく、8畳くらいの和室の中央に妙に立派な、布団がしいてあり、今起きましたみたいな感じに布団がめくれ、そこに寝間着が脱ぎ捨ててある。生々しい光景であるはずなのだが、押さえた色あいの光沢のある素材の布団と一目でわかる高級素材の寝間着の色合いと、その脱ぎすてめくりっぱなしの風情が妙に美しい。
 

 となりの部屋は仕事部屋なのか、部屋の中央に高級そうな紫檀だか黒檀だかともかく超高そうな座卓が置いてあり、その上に万年筆やら書類やらペーパーナイフ(なんだか妙にリアルなもの)やら、インクやら「仕事中!」って感じで放置されており、座卓の脇にはこれまた超高級そうな革の仕事かばんが口があいたままでおいてあり、そこにこれまたちょーーーーーーーーー高級そうな男物のジャケットが無造作に脱ぎ捨ててある。


 どんな仕事をしている人なんだろうと思いながら、三つ目のこれまた超高級そうなしつらえの座敷にさしかかったとき、仕事仲間らしき男性二人と一緒に住人である男性が帰ってきた。はじめてみるはずなのに、誰が住人で誰が仲間なのかわかった。夢だからね。年は50台半ば以降。体格のいい三人組で、ちょいまえに流行ったちょいわるオヤジ風。三人とも超センスのいい高そうな(これきーわーど?)な上着を着ていて、高そうなおじさん達である。あわてて庭の灯篭の陰に隠れて、様子を伺っていると、一番奥の一番広い部屋で白い作務衣みたいなものに着替え、三人で絵筆をとって、布に何かを描きはじめた。遠くて手元なんか見えないはずであるが、夢なので、金箔入りの絵の具みたいなやつで輪郭を取り、次に色を入れはじめたのがわかる。テキスタイルデザイナー?みたいである。


 灯篭のかげでその様子を見ていた私(これ普通に考えると結構笑える光景)は、とうとつに「これだ!」と思い、「弟子にしてください!」と叫ぶようにいいながら立ちあがる。


 三人のおじさんは、あまり驚いた様子もなく、筆を持った手をとめて手招きし、近寄っていったら住人らしき叔父さんが「これを描いてみて」と8号キャンバスくらいの大きさの枠に白い布を張ったものと、金箔入り絵の具のついた筆を渡してくれた。どうするのかわからないはずなのに、手にとった途端に、まるで昨日までそれをやっていたかのように何をすべきかが理解でき(下手くそな翻訳みたいな文章だ)、高級そうな輪島塗みたいな縁側(?)に座って、金色の柄を描きはじめる私。


 おじさんは満足そうにその柄を見、しばし4人で作業を続けるの図。そうしているうちに「帰らなきゃ」と急に思い立ち、「お世話になりました」と挨拶し、入ってきた方向とは反対側の方向の門から外に出て、車できたはずなのに、なぜかバス停を探しているところで目覚ましアラームがなった。



 起きたときには、あまり考えなかったが、これ、なんだか妙に暗示的・・・・って夢を見た後はいつも思うんだよね。高級そうなおじさんを見たら、教えてください(^^;)。